アプリ別 冊子データの作り方

お使いのアプリごとに、冊子の印刷データ(PDF)を作る手順をまとめました。テンプレートを使うと、用紙サイズや余白の設定がすでに済んだ状態から作れます。できあがったPDFは、注文画面でサイズ・ページ数・フォントなどを自動でチェックできます。

どのアプリでも共通のルール

① 塗り足し3mm背景や写真をページの端まで入れる場合は、仕上がりサイズの上下左右に3mmずつ伸ばします。端まで絵柄がなければ、仕上がりサイズのままでもかまいません。
② 文字は内側に文字や大事な図は、仕上がり線から5mm以上内側に。綴じ側(ノド)は、中綴じで10mm以上、無線綴じで15mm以上あけると読みやすくなります。
③ 1ページずつ・読む順に見開きではなく1ページずつ、1ページ目から順番に並べた1つのPDFにします。中綴じは総ページ数を4の倍数、無線綴じは2の倍数に。
④ 無線綴じの表紙は別ファイル表4+背+表1を横に並べた1ページで作ります。背幅はページ数と用紙で決まります(背幅を計算)。
⑤ 画像は350dpi印刷する大きさで300〜350dpiあるときれいです。小さな画像を引き伸ばすと粗くなります。
⑥ フォントは埋め込むPDFにフォントを埋め込むか、アウトライン化します。埋め込まないと文字化けや書体の置き換わりが起きます。

サイズ早見表

サイズ仕上がり塗り足し込み(+6mm)PowerPointの入力値(cm)
A4210×297mm216×303mm幅21.6×高さ30.3
B5182×257mm188×263mm幅18.8×高さ26.3
A5148×210mm154×216mm幅15.4×高さ21.6
B6128×182mm134×188mm幅13.4×高さ18.8
A6105×148mm111×154mm幅11.1×高さ15.4

Word(ワード)

文字の多い冊子(文集・記念誌・マニュアル・論文など)に向いています。テンプレートは用紙サイズ・見開きの余白・ページ番号を設定済みです。

「塗り足しあり」は背景や写真を端まで入れるとき、「仕上がりサイズ」は端まで色を付けないとき用です。

1. 用紙サイズ

  1. レイアウト→サイズ→その他の用紙サイズを開きます。
  2. 端まで背景を入れる場合は、幅・高さに塗り足し込みのサイズ(例:A5なら154×216mm)を入力します。端まで色を付けない場合は、仕上がりサイズ(A5なら148×210mm)で大丈夫です。
  3. 全ページを同じサイズにしてください(途中でサイズを変えない)。

2. 余白とノド(綴じ側)

  1. レイアウト→余白→ユーザー設定の余白を開きます。
  2. 印刷の形式を「見開きページ」にすると、余白が「内側(ノド)」「外側」になります。
  3. 目安:天地・外側は仕上がりから12mm前後、内側(ノド)は中綴じ15mm・無線綴じ20mm(塗り足しありの用紙なら、それぞれ+3mm)。
印刷の形式の「本(縦方向に谷折り)」は、家庭のプリンターで二つ折りの冊子を作るための設定です。印刷会社向けのデータでは使わないでください(ページの順番が崩れます)。

3. ページ番号

  1. 挿入→ページ番号→ページの下部から選びます。
  2. 左右の外側に置く場合は、ヘッダー/フッターの奇数/偶数ページ別指定をオンにして、奇数・偶数ページで位置を変えます。
  3. 中綴じで表紙もWordで作る場合は、表紙を1ページ目として数えます。

4. 背景を端まで入れるとき

  • 写真や色の四角形を、用紙の端(塗り足しの端)まで広げて配置します。レイアウトオプションを「背面」にすると文字の下に置けます。
  • 端の近くに文字を置く場合は、テキストボックス(枠線なし)を使い、仕上がり線から5mm以上内側にします。

5. 画像をきれいに

  1. ファイル→オプション→詳細設定→イメージのサイズと画質で「ファイル内のイメージを圧縮しない」をオンにします。
  2. 同じ場所の既定の解像度を「高品質」にします。
  3. 透過・影・ぼかし・ワードアートは、印刷で色や形が変わることがあるので控えめに。

6. フォントを埋め込む

  1. ファイル→オプション→保存で「ファイルにフォントを埋め込む」をオンにします。
  2. 「文書で使用されている文字だけを埋め込む」「標準システムフォントは埋め込まない」はオフにします。
  3. 機種依存文字(丸数字の一部・特殊な記号)や、埋め込みできないフォントは避けてください。

7. PDFにする

  1. ファイル→エクスポート→PDF/XPSの作成を選びます(Macはファイル→名前を付けて保存→ファイル形式PDF→印刷に最適)。
  2. 最適化は「標準(オンライン発行および印刷)」にします。
  3. オプションで「ISO 19005-1に準拠(PDF/A)」にチェックします(フォントが確実に埋め込まれます)。
  4. 透明な部分が白や黒に変わる・背景が崩れる場合は、このチェックを外して書き出し直してください。
  5. できたPDFを注文画面で選ぶと、サイズ・ページ数・フォントの埋め込みを自動でチェックします。

Excel(エクセル)

表の多い冊子(名簿・会計報告・総会資料など)に向いています。テンプレートは用紙サイズ・余白・「すべての列を1ページに印刷」・ページ番号を設定済みです。

Excelでは塗り足しを作れません。背景を紙の端まで入れるデザインはできないので、まわりを白い余白にしてください(MAKEBOOKでは、端まで絵柄がなければ塗り足しなしで入稿できます)。

1. 用紙サイズを最初に決める

  1. ページレイアウト→サイズで、ご注文のサイズ(A4・B5・A5など)を選びます。
  2. 後からサイズを変えると表がはみ出すので、作り始める前に設定します。

2. 1ページに収める

  1. 表示→改ページプレビューで、青い線(ページの区切り)を確認します。
  2. 表が区切りをまたぐ場合は、列幅や行数を調整します。「シートを1ページに印刷」で縮めすぎると文字が小さくなります(7ポイント未満は読みにくい)。
  3. 画面の灰色の枠線は印刷されません。線が必要なところは罫線で引きます。
  4. 印刷範囲の外にあるデータはPDFに出ません。

3. シートが複数あるとき

  • すべてのシートを同じ用紙サイズ・同じ余白にしてください。シートを選んで(Ctrl/Shiftを押しながらクリック)グループにすると、まとめて設定できます。
  • PDFがシートごとに分かれてしまう場合は、ページ設定の印刷品質をすべてのシートで同じ値(例:600dpi)にします。
  • ページ番号はページ設定→ヘッダー/フッターで入れます。

4. PDFにする

  1. ファイル→エクスポート→PDF/XPSの作成を選びます。
  2. オプションで「ブック全体」を選ぶと、全シートが1つのPDFになります。
  3. PDFのページ数・順番・サイズを確かめてから入稿してください。

PowerPoint(パワーポイント)

写真や図の多い冊子(パンフレット・写真集・会社案内など)に向いています。テンプレートはスライドサイズを塗り足し込みで設定済みです。

1. スライドのサイズ

  1. デザイン→スライドのサイズ→ユーザー設定のスライドのサイズを開きます。
  2. スライドのサイズ指定は必ず「ユーザー設定」にして、幅・高さに塗り足し込みのサイズを入力します(例:A5縦なら幅15.4cm×高さ21.6cm)。
一覧にある「A4」などを選ぶと、実際のA4より小さいサイズになります。サイズ違いのいちばん多い原因です。サイズは作り始める前に決めてください。

2. レイアウト

  • 1スライド=1ページです。ページ順に並べてください。
  • 見開きにまたがる写真は、左右のページに分けて配置します。
  • 文字はスライドの端から8mm以上内側に。綴じ側(ノド)は15mm以上あけます。
  • 背景や写真は、スライドの端まで広げます。

3. 画像とPDF

  1. ファイル→オプション→詳細設定で「ファイル内のイメージを圧縮しない」をオン、既定の解像度を「高品質」にします。
  2. ガイド線やメモの図形を消してから、ファイル→エクスポート→PDF/XPSの作成で書き出します。
  3. オプションで「ISO 19005-1に準拠(PDF/A)」にチェック(崩れる場合は外す)。Wordと同じです。

Illustrator(イラストレーター)

表紙・パンフレットなど、デザイン性の高いページに。テンプレート一覧のPDFをIllustratorで開くと、ガイド線入りのひな形として使えます(ガイドは印刷されないレイヤーです)。

1. 新規ドキュメント

  1. アートボードは仕上がりサイズ(A5なら148×210mm)、裁ち落としは天地左右3mmにします。
  2. カラーモードはCMYK。モノクロの冊子はK(スミ)1色で作ります。
  3. 複数ページは、アートボードを1ページずつ並べて作ります(アートボードの順番=ページの順番)。
  4. 無線綴じの表紙は、アートボードを「表4+背+表1」の幅にします(背幅を計算)。

2. 仕上げ

  • 文字は書式→アウトラインを作成でアウトライン化するか、PDF書き出し時にフォントを埋め込みます。
  • 画像は埋め込むか、原寸で300〜350dpiにします。
  • 線は0.3pt以上に。オーバープリントの指定は外してください(意図しない色になります)。

3. PDFに書き出す

  1. ファイル→複製を保存(または別名で保存)でAdobe PDFを選びます。
  2. プリセットは「PDF/X-4:2008(日本)」。
  3. トンボと裁ち落としで「ドキュメントの裁ち落とし設定を使用」をオン。トンボは付けても付けなくてもかまいません。
  4. アートボードは「すべて」で1つのPDFにします。

InDesign(インデザイン)

ページ数の多い本(記念誌・句集・小説・カタログなど)に最適です。

1. 新規ドキュメント(印刷タブ)

項目設定
ページ数ご注文のページ数(中綴じは表紙込みの総ページ、無線綴じは本文ページ)
見開きページオン(作るときは見開きで確認できる)
綴じ方左綴じ(横書き)/右綴じ(縦書き)
ページサイズ仕上がりサイズ(A5なら148×210mm)
裁ち落とし天・地・ノド・小口とも3mm
マージン天地・小口12mm前後、ノドは中綴じ15mm・無線綴じ20mm前後
  • ページ番号は、親ページ(マスターページ)に書式→特殊文字を挿入→マーカー→現在のページ番号を置きます。
  • 無線綴じの表紙は、本文とは別のドキュメント(幅=表4+背+表1)で作ります。

2. PDFに書き出す

  1. ファイル→書き出し→Adobe PDF(プリント)を選びます。
  2. プリセットは「PDF/X-4:2008(日本)」。
  3. 一般の書き出し形式は「ページ」にします(「見開き」にしない)。
  4. トンボと裁ち落としで「ドキュメントの裁ち落とし設定を使用」をオン。トンボは付けても付けなくてもかまいません。

Canva(キャンバ)

パンフレット・会報・作品集などを手軽に作れます。

  1. デザインを作成→カスタムサイズで単位をmmにし、仕上がりサイズ(A5なら148×210mm)を入力します。
  2. ファイル→設定→「塗り足し領域を表示する」をオンにします。背景や写真は塗り足しの線まで広げ、文字は内側の余白の中に置きます。
  3. 1ページ目から順番にページを作ります。無線綴じの表紙は、別のデザイン(幅=表4+背+表1)で作ります。
  4. 共有→ダウンロードで、ファイルの種類「PDF(印刷)」を選び、「トリムマークと塗り足し」をオンにします(有料版ならカラープロファイルを「CMYK」に)。
  5. 文字化けやずれが出る場合は「PDFのフラット化」をオンにして書き出し直します。

くわしくは「Canvaデータの入稿方法」

よくあるトラブルと対策

トラブル原因対策
文字化け・書体が変わるフォントが埋め込まれていないフォントを埋め込む(PDF/A・Wordの保存設定)/アウトライン化。注文画面のチェックで確認できます
白いフチが出る塗り足しがない背景を塗り足しの端まで広げる(注文画面で「端まで絵柄があるのに塗り足しがない」ページをお知らせします)
サイズが違うPowerPointの既定サイズ・用紙の選び忘れユーザー設定で実寸を入れる。テンプレートを使う
文字が切れる・綴じ側に入り込む端やノドに近すぎる仕上がりから5mm以上、ノドは10〜20mmあける
画像が粗い解像度不足・自動圧縮350dpiの画像を使い、Officeは「圧縮しない」に
ページの順番が違う見開きや面付けの順で作った1ページずつ、読む順に並べた1つのPDFにする
色がくすむRGBからCMYKへの変換蛍光に近い鮮やかな色は避ける。IllustratorやInDesignはCMYKで作る
細い線が消える0.3pt未満の線線は0.3pt以上に

PDFができたら、注文画面でその場でチェック

サイズ・塗り足し・ページ数・フォントの埋め込みを自動で確認します。わからないことはお電話(079-261-3338)でもご相談ください。

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